outline
工事の概要
- 工事名
- 熊本57号 滝室坂トンネル東新設(一期)工事
- 工事区間
- 阿蘇市波野大字小地野~阿蘇市一の宮町北坂梨
- 工 期
- 令和3年4月10日から令和6年3月31日まで
- 受注者
- 大成・杉本特定建設工事共同企業体
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地質図凡例
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- AC ?
- 降下火山灰
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- Aso-4A ?
- 阿蘇-4火砕流堆積物
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- Aso-4/3 ?
- 阿蘇-4間隙堆積物
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- Aso-3 ?
- 阿蘇-3火砕流堆積物
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- Aso-2 ?
- 阿蘇-2火砕流堆積物
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- Aso-2/1 ?
- 阿蘇-1・2火砕流堆積物
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- Aso-1 ?
- 阿蘇-1火砕流堆積物
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- PA ?
- 先阿蘇火山岩類
標準断面図
避難坑・連絡坑は、トンネル坑内で火災その他の事故などに遭遇した利用者などをトンネル外へ安全に誘導、避難させるための設備となります。連絡坑は、トンネルの長さと交通方式(対面交通、上下線分離交通)によって、設置する基準が決められています。
situation
波野工区工事範囲
地質図凡例
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- AC ?
- 降下火山灰
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- Aso-4A ?
- 阿蘇-4火砕流堆積物
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- Aso-4/3 ?
- 阿蘇-4間隙堆積物
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- Aso-3 ?
- 阿蘇-3火砕流堆積物
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- Aso-2 ?
- 阿蘇-2火砕流堆積物
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- Aso-2/1 ?
- 阿蘇-1・2火砕流堆積物
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- Aso-1 ?
- 阿蘇-1火砕流堆積物
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- PA ?
- 先阿蘇火山岩類
山のかたさに応じて、最適な掘削パターンを選んでトンネル工事を行っています。
DIパターン
flow
工事の流れ
1 掘削
油圧ショベルの先端に取り付けた切削チップ(歯)が配列されたドラムを回転させることで、地盤を削りとりながら掘削します。
掘削
硬い地層では、切削チップによる掘削が困難になるため、ドリルジャンボという機械で切羽に穴を開けダイナマイトを装填します。1回の発破で約1mほど掘り進みます。
2 ズリ出し
機械によって掘削した土砂(ズリと呼びます)は、坑外のズリ仮置き場へ搬出します。
3 4 鋼製支保工建込・コンクリート吹付
鋼製支保工を建込み地盤の荷重を支えます。支保工は約1?1.2m間隔で設置されます。現場内のバッチャープラントで製造されたコンクリートを吹き付け、地盤と一体化させトンネルの安定を図ります。
5 ロックボルト打設
ロックボルトを打設し、トンネル全体を補強します。掘削からこのロックボルト打設までを繰り返し行いながら、掘り進みます。/p>
6 インバートコンクリート打設
床部の地盤が不安定な箇所では、インバートとよばれるコンクリートを打設しトンネルをリング状の構造にし、トンネルをより強固なものにします。
7 防水シート張り
地盤からトンネルへの漏水を防ぐため、覆工コンクリートを打設する前にトンネル壁面を防水シートで被います。
8 覆工コンクリート打設
トンネルの覆工コンクリートの打設には移動式の型枠(スライドセントル)を利用します。一度に10.5mの壁面を構築します。
覆工
掘りあがった後方からあとを追うように「インバート工」、「防水シート張付」、「覆工コンクリート打設」を行なっていきます。覆工の工程を繰り返すことで、トンネルがつくられていきます。
インバート工
地盤が不安定な箇所では、インバートと呼ばれるトンネル下部にコンクリートを打設し、リング状の構造にすることでトンネルをより強固なものにします。
防水シート張り
地盤からトンネルへの漏水を防ぐため、覆工コンクリートを打設する前にトンネル壁面を防水シートで被います。
覆工コンクリート打設
トンネルの最終仕上げとして、覆工コンクリートを施工します。コンクリートの打設には移動式の型枠(スライドセントル)を利用し、一度に10.5mの壁面を構築します。
トンネル工事が行われている場所は、カルデラ壁と呼ばれる急峻な斜面で、阿蘇の4回の大噴火により古い岩盤のうえに複数の地層が堆積してできたものです。この斜面には阿蘇火山から噴出した新しい火山灰や崖から崩落した土石が厚く堆積し、さらに複雑な地形や地盤が出来上がっています。
このため、地盤には硬いものや軟らかいものなど様々な地層が分布し、地下水を多く含む地層もあることから、トンネルを掘削する際にはいろいろな対策を講じて施工していきます。